歴史の章

今回は「歴史の章」です!
歴史と言うと暗記科目というイメージが強いかもしれませんが、
実際には人生に活かせる多くの教訓や学びがあります。
ぜひ興味のある時代や人物から自分の人生を見つめ直しましょう!
今回はざっくりと歴史の全体像と学ぶ意義を考えていきます。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

オットー・フォン・ビスマルク

歴史を学ぶ意義

まずは歴史を学ぶ意義について見ていきます。
歴史からは本当に多くを得ることができます。

個人として

・自分のルーツを知ることができる

日本人としてのルーツ、人類としてのルーツ、生物としてのルーツ、ビッグバンからのルーツ。
歴史を知ることは自分がどんな存在なのかを様々な観点で再確認することができます。

・なぜ現代の世界がこういう状況になっているのかがわかる

歴史を知ることは現在に至るまでの世界の文脈を捉えること。
文脈や価値観を知ることで目の前の出来事をより正確に理解することができます。

・未来予想に役立つ

歴史には未来を予想する材料が多くあります。
もちろん現在は全く過去とは異なりますが、人間の基本的な欲求や行動原理は変わりません。
歴史の事例を多く知ることは社会の動きだけでなく身近な人間関係がどうなっていくのかの予想にも役立ちます。

・物事を多角的に捉えられる

歴史を広く知ることは、多くの視点から世界を見ることです。
勝者だけでなく敗者や第三者の観点を得ることで、現在の世界を多角的に捉えることもできます。

・ケーススタディーができる

人間がどんな価値観を持って行動を起こし、その結果どうなったのか。
多くの歴史を知ることは多くのケーススタディをすることにも等しいのです。

・より良い選択ができる

文脈を理解し物事を多角的に捉え、先人の失敗などを知っていれば、現在の物事についてもより良い選択が可能になります。

・国際教養

グローバル化した現代。
相手の国の歴史を知っていることは、相手の価値観を知ることにも繋がります。
そして、自分達の歴史を知っていることも国際人として必須教養です。

国家として

・統治者の学問の王道

歴史を深く学ぶことは、世界の文脈を知り、人間の理解を深め、多角的に物事を見てより良い選択ができるようになっていくことです。
国の統治者として歴史を学ぶことが必要な資質とされていました。

・集団の記憶保持(国の記憶)

国として国民の一人ひとりが歴史を学んでいることは、国の価値観や文化を保持していることです。
それは国としての記憶を持っていること。逆に言えば歴史を知らないことは、記憶喪失の状態に等しいことです。

・外交などが圧倒的に有利になる

自分の国だけでなく相手の国の歴史を知っていること、関係する国の歴史を知っていることで、相手の意図や地政学上の観点を深く理解して外交を進めることができます。

世界として

・一つの視点に固定されず、調和を起こしやすくなる

世界中の人々がそれぞれの歴史を学び合うことができれば、自分達の固定観念に囚われずに相手の立場を理解することも可能です。多くの視点を知っていれば調和した(それぞれがwin-winとなるような)選択ができるようになります。

・道理に基づいて落とし所を見極める

歴史を深く広く知ることは物事の道理の理解にも繋がります。
なぜ相手は(国は)こういった主張、行動をしているのか。
理解し尊重し落とし所を決めるのにも歴史の理解は必須です。

地球史と人類史

地球が生まれてから46億年。
生命の誕生から38億年。
人類(ホモ・サピエンス)の誕生から20万年。

こう考えるとスケールが全く違いますよね。地球史と人類史は質的にも全く異なるので、切り分けて考えてみたいと思います。

引用元:JAMSTEC公式HP(https://www.jamstec.go.jp/sp2/column/04/)

地球史

地球史を学ぶことで、物質として、生物としてのより普遍的な法則が見えてきます。

物理法則と進化論。もちろん人間も例外ではありません。

人類も地球の環境に適応するように進化してきた生物。物理法則にも生物的な本能もプログラミングされています。そして人体の構造(脳機能など含め)は人類誕生からほとんど変化していません。人類以外の進化を知ることで、人類の特徴もより見えてくるのではないでしょうか。

自然と調和した生き方、理想の生き方、健康的な生き方を考えるきっかけにもなると思います。

人類史

人類が生まれておよそ20万年。その時代には他の人類種(ネアンデルタール人やホモ・エレクトス等)も生きていました。しかし現在生き残っているのはサピエンスだけ。他の人類種よりも力などの単純な能力では劣っていたというサピエンスは”認知革命”によって生き残ったと言われています(確かなことはもちろん言えませんが)。

認知革命というのは虚構を扱う能力が発達したことです。つまり想像力によって様々な抽象的な事柄、ストーリー(神話や伝説、のちに法制度やイデオロギー)を生み出し、単純な群れとは異なる大きな単位の集団をつくることができました。いくら体格差などがあったとしても、戦う上で数の有利は非常に大きいでしょう。虚構が集団での協力を可能にし、生き残ってきたということです。

その後1万年前には狩猟採集社会から農業社会への移行が始まり、定住して集団の規模を更に大きくしていきました。そこから国家など文明が発達し、宗教や貨幣、イデオロギーなどの虚構により、時にまとまり時に反発し合いながら歴史を歩んできました。

科学革命、産業革命、情報革命など著しい発展を遂げていますが、根本のところで実体のない虚構が私たちをまとめあげているのは今も変わっていません。世界は人の心が生み出す共同幻想によって動かされてきたのです。宗教と経済はその大きな柱とも言えるかもしれません。

時代背景を知り、大きな流れを知り、その上で個々の事象を見ていくと、ただの単語の暗記ではなく、大きなストーリーとして歴史を知ることができると思います。

まとめ

今回は「歴史の章」ということで主に歴史を学ぶ意義に焦点を当てて書いてきました。

前提としてこれらがあるだけでも、歴史をより深く学ぶことができると思います。

歴史と言うのは勝者が作り出したものとよく言われますし、確実なことは本来的にわかりようがありません。ですが、様々な角度から見ることで多くの気づきを得ることはできます。歴史に縛り付けられて視野を狭めるのではなく、相手の立場も理解してより良い未来を形作るために活用していくことが重要です。

ぜひいろんな角度から自分の興味のあることからでいいので学んでみてください!

引き続きよろしくお願いします!

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