旅はどんなに私に生々としたもの、新しいもの、自由なもの、まことなものを与えたであろうか。旅に出さえすると私はいつも本当の私となった – 田山花袋
またまたブログ更新が遅くなってしまった。
書きたいことは結構あるんですが、夏休みなのに(だからこそ?)なまら忙しくて全然書けずじまい。
まあそんな感じですがつい先日(8月22日)誕生日でした!
僕も22歳になり、いよいよ大学生も終わりかなーって感じを受けております。なんかあっという間のような、歳をとったなーって感じ。
でもとにかく、生を受けて、ここまで生きてこれたことにものすごく感謝。
両親や祖父母だけじゃなくてもっともっとたくさんの縁が重なって今の自分がいるから。
そして今の自分はあらゆる出会いによって存在できているから。どれか一つでも歯車が欠けていたなら全く別の自分になっている。そう思うと本当に不思議で奇跡的。
前にも書いたけど改めてそんなことを考えています。
家族に感謝の手紙も書いて、机に置いときました笑
直接じゃないけどまあ頑張った!笑
さて、過去記事と誕生日のアピールはこの辺にして、今回は旅の記録です。
感じたこととかを書き連ねたいと思います。
さて、僕が行ったのはどんな旅かと言いますと、ざっくり3パートに分けて書きたいと思っていて、
その1 青春18きっぷで2泊の関西旅(京都中心)。
その2 無人島サバイバル2泊3日。
その3 大阪からヒッチハイクの旅。
こんな感じです。いやーこの旅は人生で最も濃密な体験でした。本当に良かった。
今回はその1の関西の旅の備忘録です。日記っていうか小説風って感じで書いてみました(笑)
深夜特急に影響されて(笑)
なんかイキってて気分が優れないかもしれません!ご了承くださいませ!
8月15日の夜中。一睡もせず借りた本を読み切ろうと意気込み、暴力の人類史を読む。上巻はなんとか前日に読み終えていた。しかし、夜中5時間程度で読めるほど内容もページも薄くはなく、2時間ほど読んでそのまま意識を失う。目覚しをかけ忘れていたが、床で寝たおかげもあってか、無事に始発前の5時に目が覚める。
大きいバックパックを背負い、小さめのリュックを抱える。なんだかんだ初めて一人で宿泊する旅。そんな不安もあってか荷物が多すぎた感じもする。
でも不安ではなく、なによりもわくわくが大きかった。今まで味わったことのない興奮があるとなんとなく感じていた。
電車は始発にもかかわらず遅延していた。でも家を出るのが遅れ、ちょうどよくそれに乗り込む。幸先が良いのか悪いのか。良いということにしておく。
埼玉県の上尾駅を出発し、いつもなら下車する東京都心を通り過ぎて小田原や熱海方面へ。初日の目的地である京都へはおよそ10時間もある。たくさんの本を持ってきていた。日本人の美意識、深夜特急を全巻、1Q84も全巻。(結局旅を通して読めたのは3冊ほどだった。)
まず日本人の美意識を開く。侘び、寂び、幽玄。京都に行く前に読んでおきたかった。夢中になって読み進めていると、いつの間にか東京を通り過ぎて海が見えてくる。埼玉県民がみんなそうではないと思うが、海を見ると感動するのが人の性かもしれない。
目には見えないが沢山の生き物がこの海には生きている。沢山の人々がこの海に様々な想いを馳せてきた。そんな覚えたての幽玄を考えていると、とても気持ちが穏やかになる。何か見えない、多くのつながりを感じて気分が高まる。
そんなことを考えたり、読書をしたりして、何度か電車を乗り換えているうちに、静岡に着く。一面に広がる茶畑。最近はソーラーパネルも設置されているようだ。どちらも太陽を受けて光り輝く。でもやはり鮮やかな緑の世界には癒される。人間も自然の一部。きっと安心感を感じるんだろう。
静岡は思っていたより大きい。揺られている時間は想像より長かった。静岡を抜け愛知県に入る。名古屋で1度途中下車。しかし、観光はほとんどせずじまい。切れかけのスマホの充電のために漫喫へ。なんだかんだ人生初の漫画喫茶だった。少し緊張した。
名古屋に別れを告げ、再び電車に乗り込む。滋賀を通過し、いよいよ京都。ここで時刻は午後8時をまわる。出発から半日以上。今夜は友人の家に泊まる。だが友人の家に荷物を置き、朝から食べていなかったご飯を食べに出かける。
入ったのは近くの居酒屋。友人はもう晩御飯を済ませていたため、1人だ。ビールとつまみを何品か注文する。
かわいた喉に、空きっ腹に、ビールが染み込む。一気に飲み干したいが、貧乏なのでちょびちょびと大事に飲む。まだお通ししかきていないのだ。
それに、明日は本格的に関西を観光する予定。元来、酒に強い体質だが、長旅の疲れや空きっ腹には効いた。少しクラっとくる。でも飲んでしまう。
つまみが来る頃には、ビールは半分以下。もう一杯だけ。生搾りパインサワー。
パインの果肉が入っているらしく、これが美味い。焼き鳥やカマ焼き、アワビなどを食す。どれも美味しかった。感謝。
とはいえ、なかなかお金を使ってしまった。貧乏旅は難しい。明日以降はもっと倹約しようと心に決める。
友人の家では積もる話もほとんどせず眠ってしまった。申し訳ない。
そして翌朝6時。京都は雨が降っていた。でもここで立ち止まるわけにはいかない。
ジムに行くと言って起きてきた友人は、雨で挫折。傘も持たずに1人で雨の京都の街に旅立つ。これもまた粋かな とも思いつつ。
最初はてきとうに街を歩きつつ京都駅へ。
1時間ほど歩いてようやく到着したが、途中は余り観光スポットはなかった。でも京都にいることだけでなんだか不思議と面白い。
名もない古い家屋一つ一つにもストーリーがある。分からないけど想像してみる。
京都駅のコインロッカーに荷物を詰め込み、身軽になった。電車で行ける範囲で面白そうなところを探してみる。
なんだかんだ京都には修学旅行で2回きている。まだ行ったことのない場所へ行こう。
まず決めたのは平等院鳳凰堂のある宇治。
十円玉の場所というくらいしかイメージはない。
電車に乗って40分くらいだろうか。宇治駅に着く。そこからまた15分ほど歩くようだ。途中には紫式部の像があった。源氏物語の後半を宇治十遍というらしい。ちょうど日本人の美意識という本に源氏物語が出てきていたので、なんだか嬉しい。そして今度読もう。
そんな街を歩き、平等院鳳凰堂に着いたのは8時40分。どうやら開場は9時からのようで、チケットを買い、少し待つことに。平等院鳳凰堂についてちらっとググる。
どうやら藤原のなんとかが、別荘を寺院(逆かも?笑)にしたものらしい。予備知識はそんな程度に、ついに敷地に入る。
確かに美しい。でもやはりこういう場所は想像の中にこそ面白みはある。どんな思いで建てたのだろうか。完成した瞬間はどうだったのか。昔の人はどういう思いでこの場所を訪れ、歩いたのだろう。
そんなことを思ってこの場所を後にした。
宇治にあるもうひとつの国宝、宇治上神社に向かう。
ここは本当に侘び寂びを感じた。
なんだか長くなったのでPart1はこの辺で終わろうかと!また続きも、なる早であげます!
良かったらお読みください〜。
読んでいただき感謝します。
- 作者: ドナルドキーン,Donald Keene,金関寿夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
読者をグイグイと惹きつける文章。将来、本を出版してほしいと強く思う!
ありがとうございます!本はいつか必ず出したい。