西日本原付旅 1日目 ゆるキャン聖地”ふもとっぱらキャンプ場”へ ありがとうカブちゃん
2023年8月23日。僕は旅を始めた。南房総時代に真っ先に買った中古のスーパーカブと共に。 このカブちゃんは1999年に生産された。そして2020年に僕の元へとやってきた。いやむしろ僕が赴いたと言った方が適当かもしれない…
2023年8月23日。僕は旅を始めた。南房総時代に真っ先に買った中古のスーパーカブと共に。 このカブちゃんは1999年に生産された。そして2020年に僕の元へとやってきた。いやむしろ僕が赴いたと言った方が適当かもしれない…
この度、僭越ながら小説を出版しました!このブログでも掲載していた『海風』というタイトルでAmazonにて販売してます。話の大筋は同じですが、もともと5万文字だったのが8万文字くらいになりました。そして、かなり稚拙だった表…
ビジョンクエストについて 10月4日〜10月7日の4日間で「ビジョンクエスト」というものに参加させて頂きました。 「ビジョンクエスト」というのはインディアン(ネイティブアメリカン)の儀式の一つ。 部族などによってやり方は…
風を浴びたい。 吹き抜ける海風を。 僕は命を取り戻すだろう。 僕の重荷もきれいに、風と共に去ってくれるだろう。 海に沈んで。波にのまれて。太陽に届きそうな気がして。 最後はどこに行きつくでもなくただ海風として。 「君を愛…
安楽死の本を出している宮下洋一さんにインタビューしました。NHKでも「安楽死を遂げた日本人」が特集されています。
哲学的、政治的な観点から考えていければと思います。
長年の夢が昨日わりとあっさりかないました!(笑) タイトルの通り、本を出しちゃったわけです。 嬉しいやら恥ずかしいやらというような感情ですが、 キンドルで本を出すのってやってみると意外に簡単でした。 出版は意外と簡単!?…
出発の朝、結局はあまりお祭りらしい何かは成し遂げず、ほとんどの人が寝静まっている中でテントを片付けてバイクへと積み込む。そこそこ山奥にあるからか涼しくて過ごしやすい。そして多分バイクで走ると寒い。割とカッパを上に羽織って…
3日目の朝。皆が大体眠りについている頃(とは言っても7時ごろである)、トイレと洗面をさっと済ませ、ガサガサとたくさんの荷物を背負って出発した。前日は降ったり止んだりの雨模様だったが、今日は降らないようで、ラッキーで埋め尽…
2日目の朝6時。弱い雨が降る中で目が覚めた僕は軽く濡れながらコーヒーを淹れる。昨日に買っておいたふもとっぱらブランドのコーヒーだ。朝はコーヒーに限る。いやコーヒーがなければ朝がきたとは思えない。それくらい僕の中でコーヒー…
温泉でかなりの時間をゆったりと過ごし、夕食も久しぶりにまともな食事をした。たった1000円の定食だったけど妙に沁みて泣きそうになり、手を合わせて「ごちそうさまでした」と呟く。「おいしかったです。」会計の時店員にそう伝える…
今日は朝から雨が降っている。テントに弾ける雨音で目を覚ましたが、そういえばろくに天気予報も確認していなかった。一応レインコートは持ってきているが、バックパックをカバーするようなものは持ち合わせていないし、傘もない。その場…
「自然こそが神だよ。」彼は言った。いや、僕はそう思った、の方が正しいかもしれない。街中を過ぎ、林を抜け、山とも言えない山道を歩く。日光浴を楽しむ草木も、爽やかな炭酸水みたいな川も、道端で勢いよく伸びる雑草や、庭に咲く整っ…
「海だ!」僕は思わず声に出していた。やっと辿り着いた。幼少期に見た馴染みのある風景に、思い出したくもない過去も、なんでもない思い出も、たくさんの感情も同時に浮かんできて、それらを懐かしさがそっと包んでいる。故郷の海。平日…
「私が生まれたのは、ほんの最近のこと。初めて君の前に出たのはキャンプの時ね。」彼女は僕の知っている彼女ではないようだった。快活で陽気な雰囲気は失われ、口調には冷んやりとした印象を受ける。彼女も僕自身が生み出した幻想だ。頭…
「お前なんか生まれてこなきゃよかったんだ!」怒鳴り散らす声。父親はいつも不機嫌だった。人間は誰かを痛めつけることで快感を得ることもできる。古くからのDNAに刻まれた闘争本能であり、暴力は脳を刺激してアドレナリンを噴出させ…
首吊り自殺は簡単らしい。確かにロープ一本で逝けるのだからありがたい話だ。僕の部屋のアパートには天井に引っ掛けるようなとっかかりはないけれど、調べたところ、どうやらドアノブなんかで良いらしい。それに、タオルとかコードなんか…
私は駆け出していた。冷め切った部屋の空気を脱ぎ捨てたくて、生ぬるい夜の闇へと。どうしようもない虚無感が押し寄せて、身体中にまとわりついて離れない。じっとりと湿った空気のせいなのか、汗と涙のせいなのかわからないけれど、飽和…
いつもは静かなはずの夜のローカル線。今日は普段よりも華やかな雰囲気だ。着飾る人々は半数がカップルだろうか。もちろん私も浴衣を身につけている。白地に黄色い花をあしらったシンプルだけどお気に入りの一着だ。冷房の効きすぎた車内…
夜、焚き火を囲んでいた。はずだった。それは突然訪れた。 全てがスローモーションに感じる。輪郭というか境界が全てぼやけて溶けた。今目の前で起きていることが夢なのか現実なのか分からなくなった。コマ送りにされた目に映る世界は全…