昨日は立志塾で、現代武士道講座をやってました。
あらためて
なぜ今武士道を学ぶのか
名誉とは何なのか
ということをみんなで話しました。
今日はそんな感じで進めつつ、自分の生き方とかを改めて考えたのでまとめていきます。よろしくお願いします。
(関連)
なぜ今武士道を学ぶのか
大きく分けるとこの2つくらい
- 日本人として日本の思想を知っておくため
- 時代が変化しても変わらない徳を知り、活かすため
1.日本人として日本の思想を知っておくため
まずはこれですかねー。
グローバルに世界がつながる中で、
「外国人のほうが日本の文化や思想、歴史に詳しかった。」
「質問されたけど答えられなかった。」
なんて話をよく聞くんじゃないでしょうか。
ぼくも1年ほど前までは、正直に言って、日本に対して誇りももっていなかったですし、自分が日本人であることにコンプレックスすら感じていました。
それを払拭してくれたのは一重に「知る」ということでした。
大学に入ってから本を読み始め、自分がいかに世の中について無知であるかということを実感し、日本の思想、歴史についても改めて学んでいくなかで、日本の精神性がとても好きになりました。
- 作者: 伊勢雅臣
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/05/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 童門冬二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/12/13
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 95回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
- 作者: 佐藤一斎,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/05/26
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
あと実感したのは海外に出た時です。
僕は一回だけインドに行っただけですが、それでも着物を着ていたらたくさんの人に声をかけてもらったり、一緒に写真撮ってと言われたり。
空港とかでも優しくされました。
日本人だから。という理由で信頼してもらえたりするのは、今まで先人たちが築いてくれた信頼のおかげだなあとひしひしと感じて、日本に誇りを持ちたいと改めて思いましたねー。
第一、生まれながらの日本人なのに外国人にあこがれたってしょうがないですしねー!
誇りを持つにはそういった実感と知識が必要ですねーやっぱり。
そういった意味で武士道はめちゃくちゃ日本人の思想として知っておくべきものです!
2.時代が変化しても変わらない徳を知り、活かすため
武士道の精神性は今でも物凄く重要です。
いや、今だからこそ必要といっても過言ではないと思います。
現代は、科学、経済が第一!
みたいなある種の宗教(イデオロギー)につき動かされていて、人の心がないがしろにされていると感じます。
1つはGHQによって日本の道徳教育、歴史教育が根本的に変えられてしまったことも大きな一因ではあると思います。
しかし過去にも日本では欧米の文化や、中国の文化に飲まれそうになったことはありました。
学問の神様として有名な菅原道真なんかも、「和魂漢才」ということばを使ったり、明治期には「和魂洋才」という言葉もありました。
日本人の大和魂は失わず、外国の技術はうまく取り入れていくという文化です。
日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一も、「論語と算盤」という本で、資本主義の中でも道徳が最も大切だと説いています。
どんな時代でも日本人は、魂を失わず、外国との調和をしてきていたのです。
それが今は非常にないがしろな感じ。
しかし、人間性は何よりも根本にあるものです。
長期的に見れば必ず徳が勝ちます。
それは一朝一夕では習得できません。
だから毎日の生活で考えて生きていきたい。
てな感じ。
その徳を学ぶのに武士道は非常に網羅的で、馴染み深くておすすめです!
名誉とは何なのか
今回の講座では「名誉」について考えました。
「武士道は死ぬことと見つけたり。」
「花は桜木、人は武士」
に代表されるように、武士は死にざまを重視しました。
それは、名誉のため。名を汚さぬため。家族を守るため。
つまりは、恥をさらして生きるよりは、潔く死にたい。
よく日本は恥の文化、西洋は罪の文化といわれます。
日本は内から出てくる恥ずかしいという感情に焦点を当てて、西洋では神に対する罪という意識が強い。
日本では、恥というのはとことん重かった。
恥は代々受け継がれてしまうという考え方で、自分だけのものではなかったんですね。
逆に名誉も同じ。名誉も先祖から代々受け継がれ、それを誇りにして生き、それを汚さぬことを第一にしました。
だから自分の命よりも重かった。
逆に西洋では、罪は神の愛によって許される。
だから生きて、その穢れを晴らしていくことに焦点を当てていたのだと思います。
外国人が、日本の切腹に対して非常に驚いていたのも納得ですね。
そんな感じで名誉には2種類ありそうだなーという話になりました。
内的な名誉と外的な名誉です。
内的な名誉とは、恥の意識。自分の心から生まれるもので、自分が義に誠であり続けていることで名誉になるということ。
外的な名誉とは、罪の意識。外部から与えられるもので、人の目から見て正しいかどうかで生まれる名誉です。
また名誉は相対的です。時代によって、国や文化圏によって、何が恥や罪なのか。何が本当の名誉なのかが変わります。
理想としては、自分と外の世界を深く知り、何が恥ずべきことで、何が罪なのかをしっかりと知り、理解する。
そのうえで本当に名誉なことはどんなことなのかをしっかりとかんがえて行動することだと思います。
外の名誉ばかり追い求めても、自分の心が納得しないなら、何の意味もありません。
逆に自分が名誉だと思っていても、人にとって迷惑なことならば、それは本当の名誉とは言えないと思います。
人の目も考えたうえで、自分の中でも名誉だと納得し、それにそった行動を日々していくことが本当の名誉なんだなあと、結構認識が変わりました。
やっぱり武士道は深い。
人にも自分にも、過去にも未来にも恥じない生き方をしていきたいです。
最後まで読んでいただき誠に感謝です!
- 作者: 新渡戸稲造,岬龍一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/08/02
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 174回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
- 作者: 岬龍一郎
- 出版社/メーカー: 成甲書房
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 渋沢栄一,守屋淳
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/02/08
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 102回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
コメントを残す