毎日たくさんの出来事が起きる。
毎日たくさんの言葉に触れ、たくさんの呼吸をし、たくさんの思考をする。
たくさんの感情が湧き出して、たくさんの感覚が自分の中を駆ける。
それを捕らえることは難しい。
それを捕らえて形にしているのがアートなのかもしれない。
感じた一瞬を、伝えたい一瞬を、彫刻して形にする。
流れ出していく思考を観察する。
ただ過ぎていくに任せるのではなく、自分の中に留める。
それを形へと、言葉へと、紡ぎ出していく。
あらゆるものがつながっていて、あらゆるものに影響を与える。
自分の小さな一言も何処かへと流れていって、また循環していく。
自分の思考も自分の中を血が巡るように駆け巡り、あらゆる感覚器官へと運ばれていく。
何をキャッチして、何を言葉にして、何を循環させるのか。
選ぶ権利を本当は持っている。
ただ隙間を埋めるような時間を過ごしても、思考は流れ出してしまう。
自分自身を形作るものを自分で選べる環境にいる僕らは恵まれている。
あらゆるものに影響されているとしても、そこから形作るものを選び出せる。
使われずに流れ出してしまうエネルギーは汚染になる。
留めるもの、流れるもののバランス。
流動的でも在り、自分という形式も持っている。
どう自分を形にしていくか考えるのはきっと楽しい。
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