名言と解釈 ~ムーミン谷の名言たち~

ムーミンたちはおたがい

人の心配はしないようにしているのです。

こうすればだれだって良心が発達するし、

ありったけの自由が得られますからね。

ムーミン谷の仲間たちよりー

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ムーミンフィンランド童話作家トーベ・ヤンソンが書いた、

想像上の動物たちの自由奔放な生活を描いた物語です。

それぞれのキャラクターの個性が豊かで、誰もその価値観を否定しないし、

それを押し付ける人もほとんどいません。

僕が感じた印象としては、

「自由」「愛」「調和」。

そんな言葉が浮かんできました。

正直子供向けだと思って舐めてましたが、

妙にしっくりくるムーミンたちの生活と

時々出てくる深い言葉たち。

今回はそんなムーミンシリーズ(小説)の中から

心に響いた言葉を載せていきたいと思います!

ちょっとムーミン小説の雰囲気で

解釈を書きました(笑)

ぼくは、どんな約束もしませんよ。

ムーミン

この物語の主人公、ムーミントロールの言葉です。

ムーミンは気まぐれです。

何か面白いものや楽しそうなことを見つけたなら、きっとそっちを優先するでしょう。

守れない約束はしない。

それはとっても合理的ではないでしょうか。

それに、絶対に果たせる約束なんて、いったいこの世にあるのでしょうか。

人生に何が起こるかはわかりません。

それが楽しそうなことならいいんですけどね。

おまえさん、

あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、

ほんとの自由はえられないんだぜ。

スナフキン

ムーミンの人気キャラ筆頭(だと勝手に思ってる)スナフキンの言葉です。

彼はひたすら旅と音楽を愛しています。

でもムーミンたちのことも大好きで毎年春になると、旅を終えて谷に戻ってきます。

それはムーミン一家が自由を大切にしているからです。

~しなくちゃ とか ~すべき といった

義務感を伴う言葉が大嫌いなスナフキン(そういう文句がたくさんある公園の看板を引っこ抜いたりして、公園番と戦ったりしてます。あと、そういうことを書こうとした人に癇癪を起したり。普段は絶対怒ったりしないんですけどね。)

にとって、ムーミン谷は

暖かくもあり、邪魔もされない場所なんです。

家を持たないスナフキンが唯一家と呼べる場所だと思います。

誰かを崇拝して、あの人のやることが絶対だ!

みたいになってしまうのは自由ではない。

自分の意見、自分の考えをもって初めて人は自由なんですね。

こうも言っています。

たいせつなのは、じぶんのしたいことを、

じぶんで知ってるってことだよ。

自分が何をしたいのか。心から望んでいるものは?

それが分からないなら、自分の幸せを見つけるのは大変です。

でもそれさえ分かったなら簡単です。

それをすればいいんですからね。

なんでも自分のものにして、

もってかえろうとすると、

むずかしいものなんだよ。

ぼくは見るだけにしてるんだ。

そして、立ち去るときには、

それを頭の中にしまっておくのさ。

ぼくはそれで、

カバンを持ち歩くよりも、

ずっと楽しいね。

スナフキン

もう一つスナフキンの大切にしていることが、ものを持たないことです。

ものがあると、ものにしばられます。

なんのためにそれを持っているのか。

それが分からないものなんて、持っていても邪魔になるだけです。

本当に自分が欲しいもの、必要なものだけで満足出来たら、

人生はきっと身軽で幸せなものになるんです。

あの人たちはなんでもかんでも

まっすぐに線を一本引いて、

線のこっち側のものはすべてためになる、

信用できることだとして、

線の向こう側のものは

みんなでたらめで

役に立たないこととするんだ。

ーホムサー

 

ほとんどの人は、自分の見方と、

皆が正しいと思ってること、常識にとらわれています。

そしてそれを正解にしてしまいます。

他の考えは受け入れず、無価値だと、

相手に対して口うるさく言います。

でも、本人が価値を感じているのに、無価値だなんて誰が言えるのでしょう。

たとえ一般的にそうでなくても。

自分だったら無意味だと思ってしまうものでも。

その人が価値を感じているならそれはれっきとした価値です。

君はそこに価値を感じるのか、と受け入れましょう。

まるっきり否定する権利なんてだれにもないのですから。

まあ絶対にしてはいけないことだってありますけどね。

あらしなんて何でもありません。

そのあとの日の出を、

いちだんと美しく見せるのが、

あらしの意味なのかもしれません。

ムーミンパパの思いでより)

いつも人生が順風満帆、うまくいくとは限りません。

嵐の日も、雪の日も、カンカン照りの日もあるでしょう。

人生にはそういうどうしようもないことが起こり得るんです。

でも自分にコントロールできないものは仕方ありません。

嵐の時も、そうでない時も、自分がその時できる最善のことをするだけ。

そして、嵐の後にはきっと、美しい青空、日の光があるんです

だから、嵐もたまにはあったほうがいいんだと思います。

ぼく、一個の人格なんです。だから、できごとはすべて、何かの意味をもつんです。

だってそれはただ起こるんじゃなく、ぼくティーティ=ウーに起こるんですからね。

そして、ティーティ=ウーであるぼくがそのことについてあれこれ考えるんですからね

ティーティ=ウー

ティーティ=ウーは、最初名前がありませんでした。スナフキンと出会うまで。

でも名前がついてからは、世界に意味が生まれたんです。

自分という概念が生まれたから。

名前がつくまでは、多数の中の名もない一人にすぎませんでした。

星の王子さま』の中のキツネが言っていた言葉と似ていますね。

友達になったなら、地球上のキツネの中で特別な一匹になれるんです。

バラも、たくさんあるバラの一つにすぎないわけじゃない。

王子さまが育てたから、それは他のバラとは違うものなんです。

その注いだ愛情があるならただのバラではない。

だから大切なものは目には見えないんだよとキツネは言ったのです。

不特定多数の中の一つから、

特定のだれかやなにかになると、

そこに意味が生まれるんです。

それは目には見えないものだけどとても大切です。

人生には意味が必要なのですから。

ムーミンたちの名言。いかがだったでしょうか。

正直書ききれてないので、多分第二弾もやります!

最後まで読んでいただき誠に感謝です!

今回の名言はこの辺の本からです!

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)

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