人生は何のためにあるのか。
それは幸せになるためだと思います。
言い換えれば楽しむことです。
では楽しむこと、幸せな状態とはどういった状態でしょうか。
幸せになりたい。
楽しく生きたい。
そう思ってはいても、ちゃんと向き合ったことのない人も多いと思います。
この機会に一緒に考えていけたらうれしいです。
僕自身は自殺を考えたこともありますし、「僕は何をしたってどうせ幸せになれないんだ」と思い込んでいたこともながーくあります(闇属性ですね…)
でも今ではそんな思い込みは溶けつつあります。
ネガティブ思考で人生に絶望していた僕だからこそ、幸せや楽しさについて真剣に考える機会があったのかなと。
誰かの人生のヒントになればうれしいです。ではよろしくお願いいたします。
人は見たいように世界を見ている
哲学者のカントなんかも言っていましたが、人は色眼鏡をかけて生きています。
つまりは主観ですね。
行動経済や心理学でいうとバイアスとかヒューリスティックもその一種かな。
脳科学的に言うとスキームとか、ゲシュタルトというみたいです。
まあ呼び方はどうでもいいとして。
人は、人生のなかで重要度を測るための指標を持っています。
そして重要度によって人の認知する情報は変わってきます。
その眼鏡をかけ替えることができれば、世界の見え方は変わってきます。
絶望で真っ暗な世界も、実はあなたはサングラスをかけているだけかもしれません。
たとえ同じものを見たり聞いたりしても、異なった解釈をするのは、このスキーム、つまり受け取る情報の優先順位が、人によって違うからなんですね。
しかも、脳はサボり常習犯なので、優先順位に入らないような不要な情報は切り捨てられます。嗅覚以外の知覚した情報は、脳幹という場所に送られ、スキームによって仕分けられ、ほとんどの情報を捨ててしまうのです。
その自動仕分けシステムをRAS(Reticular Activating System)と言います。
要はフィルターですね。これによって受け取る情報を絞って、脳のエネルギーを効率化しているのです。
人はたくさんのことを同時に見て処理しているように見せているだけで、ほとんどは実際の情報ではなく、脳が勝手に補ってみているんですね。
つまり、人は無意識のうちに自分の見たいように情報を取捨選択して世界を見ているんです。
ということは…!その世界の見方を変えれば人はもっと幸せに生きられるはず!
ですよね?
(ちなみに。最近出たこの本は良書ですね…!まさにRASをハックして夢を叶えよう!という本です。おすすめ。)
ではどうやったら眼鏡をかけ替えられるのか…
その前に世界に色を付ける「感情」というものについて考えていきましょう。
感情はなぜあるのか
前々から疑問ではあったんですよね。
動物の本能として、感情という情報が逃げたり戦ったりするのに役立つのはわかります※闘争-逃走本能とかって言われます
でも、理性を獲得した人間にとって感情は本当に必要なのか?
情報を合理的に処理し、未来を予測できる人間が生き残るにあたって不合理なものなんじゃないか?
そう思っていた時期が私にもありました。
でも実は感情によって、情報の優先度を決めているわけです。
そして、優先度を決めないと脳は情報の海に飲まれてエネルギーを使いすぎて破産してしまう。AIとかはまさにそうで、自分で優先度を決められないからいつまでたっても動けないなんてことも。
人は上手に情報を優先付けして、曖昧なままでも行動できるんです。
人類は想像力を駆使して未来を予測する前頭前野を発達させて自然淘汰を生き残ったわけですが、その発達のためにも感情は必要でしたし、私たちが経験で獲得する色眼鏡を形創っているということです。
未来予測の精度を上げることが人の進化が行きついた生存戦略であり、そのために感情という情報によって、精度を高めてきたんですねー
そして、その精度の最大化が脳の目指す最終形態なわけです。
その目標に向けて人は感情を使い、有用な情報を仕分けしていきます。
それでは感情はどうやって発生するのか。
色眼鏡をかけ替えるにはどうしたらいいのか。
考えていきましょう。
幸せになるために必要なこと
感情が優先度を決め、それによって人が認知する情報が変わります。
だから情報の集め方、フィルターををより良いものにしていくことが、よりよい情報を得るのに必要なわけです。
私が知りたいのはどうやってこの腐った眼鏡をかけ替えるのかよ。焦らさないで。あなたも腐って見えるわ。
大事な前提なので、焦らします。すみません。
まずは感情が発生する過程から。
結論。
感情は事前の未来予測とのギャップに生じます。
そのギャップが大きいほど感じる感情もデカくなり、感情のインパクトがでかいほど記憶にも強烈に残ります。
そしてその記憶が眼鏡を形作り、受け取る情報を選択しているわけです。
つまり脳の中では、情報の自然淘汰が行われてるわけですね。
そうして残ったものが、未来予測を行うのに最適な情報だと。
逆に言うと感情をコントロールすることができれば、受け取る情報もコントロールすることができます。つまりは眼鏡をかけ替えることができるのです。
感情をコントロールなんて無理よ!
無理無理無理MURYYYYYYYYY!
いや、本当にそうだと思います。感情の発生をコントロールするのは基本的には無理ゲーです。
でも、行動は変えられます。
解釈も変えることはできます。
感情が発生してそれに反応してしまうことは多いですが、それを観察して行動をコントロールすることは可能です。こう聞くとピンとくる方は、瞑想とかを想像すると思います。まさにそうです。
反応しない練習をしましょう(-_-)
そして、感情を観察し、感情がでてきた理由を探りましょう。
つまりは僕が予測していた未来って何か。期待していたことは何か。不安なら、どうなるのが不安なのか。自分のニーズとも言えますね。
理由が見えてくると、自分の色眼鏡が何色なのかわかってきます。
色が分かれば、眼鏡をかけ替える必要はないかもしれません。その色を認め、ニーズを知りそれを満たしてあげること。それも一つの幸せです。
だから、無理にかけ替える必要もないのです。でも、かけ替えたほうが幸せになれる場合も多い。でもそのためにはまず自分の色を知り、認めてあげることが必要ではないでしょうか。
というかそもそも、たとえが悪かったですが、眼鏡みたいに簡単にかけ替えることはできないので、自分の眼鏡の色を書き換えていくイメージですね。
かけ替えられないなんて…この眼鏡を認める…私がなんでこんな醜い世界を見ているのか…そこにすら私自身の満たしたいニーズがあるってこと…?
私はダメな自分と決めつけることで責任から逃げてきた…評価から自分を守ってきたのね…怖かったのね…でも他人の評価なんて、感情なんて私が決めつけているだけだったわ…
悟ってきましたかね(笑)
最後に、幸せになるために一番重要だと思うポイントを。
自分の幸せを定義しよう
幸せも、どんな感情も人それぞれ。受け取る情報も、世界の見方も、感じる感情も全部違います。その人の経験によって複雑に折り重なって影響し合った自分だけのフィルターを持っているからです。
だから普遍的な幸せの定義なんてありません。
自分で定義するしかないんです。
定義せず何となく生きていると、誰かが決めた「幸せ」に支配されてしまいます。
誰かが言っている幸せを追い求め、物質や人間関係、承認などを外に求めているわけです。この欠乏欲求は、足りてないと不満で幸せだと感じません。それに、求めれば求めるほど、無限に足りなくなります。
特に資本主義はそうやって、満足させないようにしてモノを売っているからです。
あなたの幸せは明確ですか?
明確な幸せがなければいつまでも欠乏します。求め続け、満たされない不幸感に苛まれることに。
だから、自分がどれだけ恵まれているのか気づきましょう。どれだけの人に支えられ生きてこれたか。
きっと、生きているだけで十分に価値のあること。事実、お腹いっぱいご飯が食べられるだけでも歴史的快挙なわけです。
幸せ!?そんなもの分からない!!
できるだけ明確に、理想の一日を描いてみてください。
理想といわれても…と思うかもしれないですが、後悔しない一日とかで考えるといかがでしょうか。寝る前に後悔しないような一日でいいんです。
その積み重ねが死ぬ前に後悔しない一生を生み出すとおもいます。
人生は楽しむもの
人生に普遍的な生きる意味なんてありません。
でも楽しんだほうがいいに決まっています。
楽しくないことを何のためにするのでしょう。生きるために仕方なく?
ではなぜ楽しくもないのに生きるのでしょうか。
僕はそう考えた時、死ぬのが怖いからただ惰性で生きていければいいと思っていました。
楽しくない方向で考え、楽しくなるような行動もとらず、ただ楽なほうへ。
でも楽と楽しいは違います。
楽は満たされない欠乏感と一緒に生きることです。
楽しいは、好奇心という欠乏感と生きることです。
スポーツだって、本当は楽しむために始めたのに、いつしか目の前の試合の勝ちにこだわりすぎて楽しくなくなったり。
目的は楽しむこと。それを忘れないようにしたい。より楽しいのは何か考えるましょう。それを突き詰めていくと、人生の利己と利他は重なっていくというのが持論です!
だって自分の周りが幸せなほうが楽しいし。
社会がもっと生きやすかったら楽しいし。
平和で、自由で、美しい世界だったら楽しいはずです。
脳科学的にも、相手に感謝したり、喜ばせることは自分にとっての幸せなんです。
志とかというよりもそんな利己的なものでいいんじゃないでしょうか。
もっと楽しい人生を送れるように、幸せな人生を送れるように皆で動いていけたら、今よりきっといい世界になりそうだなあと思います。
最後まで読んでいただき誠に感謝です!
コメントを残す