「財布を空にして頭の中に入れてしまえば、
誰もそれを取り出すことはできない。
知識に対する投資は、
常に一番の利益を生み出します」
巷にあふれる勉強法や、独学法。
果たしてそれは本当に効率的な勉強法なのか。
自分がいつもしていた勉強法、先生がから教わった勉強法などは、
経験に基づいています。しかし、エビデンスはあるでしょうか?
勉強法はそれぞれ自分に合った方法を探しましょう。
そんなことが常識だと思っているかもしれません。
しかし実は、科学的に効率の良い記憶の仕方や、勉強方法は、
近年の脳科学の発展などによって確立されていたんです!
学習についての学問、学習学。
そんな最新の知見をまとめた『Learn Better』という本の要約(6つのステップ)と、
他の本との共通点などを見ていこうと思います。
よろしくお願いします!
Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
- 作者: アーリック・ボーザー,月谷真紀
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/07/19
- メディア: 単行本
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【ステップ1】価値を見出す
学びたいと思わなければ学ぶことはできない。
専門知識を習得するには、そのスキルや知識に価値があるとみなさなければならない。
さらに、意味づけを行わなければならない。
学習とはすなわち対象の意味を知ることである。
本文からの引用です。
端的に言うと本当にこの通り。
なぜ意味や価値が重要なのか。
人が学ぶとき最も重要な事は、集中力です。
その集中力を引き出すのがモチベーション。
そのモチベーションを生み出すのが、そう!
意味であり価値なんです。
「歴史なんて学ぶ意味あるん?」
「数学とか将来使わんしw」
「英語?ワシは日本で暮らすし」
こんな感じで勉強したところで身につくはずもなく(昔の自分へ届け)。
人は何をするにも意味が無ければ頑張れないんですよねー。当たり前か。
なので、勉強の為にはまず、学ぶことの意味や価値を明確にしましょう。
読書なんかでもそうですね!
なぜこの本を読むのか。読む意味や価値は?
それがあるのと無いのとでは、
集中力や記憶に残る量が全然違います!
この本の中では、
マインドセットについても触れています。
要は能動的に学習に取り組むこと。
人は興味のあるもの、重要度の高いもの、感情が揺さぶられるもの以外は拾ってこないんです。脳は情報を取捨選択しています。かなり絞ってるんですよね。
だから、何か意味を見つけましょう!
[ステップ2]目標を決める
知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ。何を学びたいのかを厳密に見きわめて、目的と目標を設定しなければならない。
まずは学ぶことの目的を考えましょう。
何のために学ぶのか。何を得るためか。
そして、目標を設定します。
自分の知っていることや出来ることよりも
少し難しめの目標設定がベストです!
そして、もう一つ重要な要素として著者は、
メタ認知を挙げています。
メタ認知とは、思考についての思考のこと。
何かをしている(ここでは学んでいる)最中に、思考している自分を俯瞰的に認識し、自分がどう理解するのか理解することを指します。
さらに、その中で二つの面を挙げています。
一つは計画。
どうしたら前に進めるか?目的は?
もう一つはモニタリングです。
今自分は進めているか?
なぜ今これをしているんだろうか?
メタ認知を行うことは、常に目標を意識する事でもあります。そして、自分の位置を知ることでも。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。
地図も目的地と現在地がわからなければ進めません。
自分の位置と目標は明確に意識しましょう!
[ステップ3]能力を伸ばす
練習にも、他人と差がつく力をつけられるようなものがある。学習のこの段階では、スキルを磨き、パフォーマンスを向上させることに特化した手段を講じる必要がある。
目標、目的を定め、そこにしっかり意味を見出したら、能力を効率よく伸ばす方法です。
それがフィードバックと苦労です。
フィードバックには内部からのフィードバックと
外部からのフィードバックがあります。
内部からはメタ認知と似ています。
というかほぼ同じ?
上手くいったか?
失敗したなら要因は?
次はどうしたらいいか?
こういったことを自分に問いましょう。
外部からのフィードバックも重要です。
自分では気づかないような癖や間違い、逆に上手くできていた部分などを指摘してもらいましょう。
PDCAを素早く回すことが成長に繋がります!
もう一つの要素として、苦労を挙げました。
人は苦労をしたことの方が、記憶に残るんです。
具体的に学習法で一番の成果を上げているのが
「検索学習」という方法。
検索というのは、脳内で検索することを指します。
つまりは、記憶を思い出すことです。
人は思い出すという作業をする事で、一番記憶に定着することが分かっています。
そこに苦労という負荷がかかることで、さらに効率が高まるんですね。
というか、簡単に思い出せるものは記憶する意味ないですね(笑)
この辺の勉強法に関しては、こちらの本もめちゃくちゃ参考になります。
- 作者: ピーター・ブラウン,ヘンリー・ローディガー,マーク・マクダニエル,依田卓巳
- 出版社/メーカー: エヌティティ出版
- 発売日: 2016/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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能力をのばすためには、フィードバックと、苦労。
要チェックです!
ちょっと長くなってしまったので続きはまた明日にします!
次回のステップ4からもよろしくお願いします。
更新しました!
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