ビジネスにアートが必要!
ビジネスには論語と算盤だろ。
そんなふうに思われているかもしれません。
いやまあ本当にそうだと思います(笑)
ただアートは趣味か一部のアーティストだけのものだと考えてはいけません。
時代は変わってきています。
アートはビジネスにおいても必要!
それが世界の常識となってきているので、それを解説していきます。
もちろん論語と算盤も大事すぎますが…!
↓今回の記事は下記の本を参考に書きました!ぜひ読んでみてください!

サイエンスとクラフトとアート
経営のあり方には3種類に分けられます。
- クラフト(経験的)
- サイエンス(合理性)
- アート(美意識)
今までの経営は、クラフトに偏っていました。
経験に基づいた経営方法です。
カリスマ的な経営者の経験や、社内に蓄積されたノウハウによって経営していました。
それからサイエンスの時代に移ります。
これが最近の経営手法です。
合理的に戦略を組み立てることです。
ビッグデータの解析などによる市場調査を行なったり。
クラフトも、もちろん大事ではあります。
両方を使っているのが現在の主流でしょう。
それぞれの会社が持つ情報や、ノウハウ、資本、ブランドなどの違いによって競合との差別化をしてきました。
これまではこのような経営手法で十分でした。
しかし、時代は移ろいます。
規模の経済性によるものから、情報の規模が重要になってきて、これからさらに変わっていくのです。
これからはアートが必要になってきます。
ブロックチェーンとAI
一旦本筋からは離れますが、最近は仮想通貨を始めとするブロックチェーン技術が注目されています。
それは今までの中央集権的なシステムから、情報が分散されうるということです。
つまり、いままではどこか一つの企業が情報を独占的に入手し、それによって莫大な利益を生み出してきました。
それが、ブロックチェーン技術によって、個人間で信頼が担保できるようになり、中央を介さない仕組みが出来上がってきています。
情報の仲介者がいなくなっていくのです。
それは、どこか一つが情報を独占するのではなく、オープンソースでどの人も平等に、情報に対してアクセスできる環境をつくることになるでしょう。
また、AIの技術発展も著しいです。
AIと一口に言っていますが、大きく2種類にわけられます。今はまだ特化型AIと呼ばれる、一つのことに特化したものしか行えないものが主流です。
しかし、これから汎用AIと呼ばれるものが普及してくると言われています。
汎用AIはその名の通り、どの分野に対しても応用ができるAIです。
それができた時、多くの仕事が人からAIに取って代わられると言われています。
こういった新技術の登場は、多くのものをコモディティ化します。
ほとんどのものがコモディティ化
コモディティとは、どの企業も全く同じクオリティのものを作れてしまい、市場価値が低くなった商品のことです。
さて、ブロックチェーンや汎用AIがある世界では何がコモディティ化するでしょうか?
まず情報はコモディティ化します。
あらゆる人があらゆる情報をノーコストで得られるようになるのです。
そして、汎用AI自体もコモディティ化されるでしょう。あらゆる企業がAIを使うようになるのです。
それはどの企業も同じ情報とその処理を行えることを意味します。
そうなれば当然、戦略や商品は全てコモディティ化されることになります。
同じ情報を入れれば、同じ答えが出てくるのですから、どの企業も商品を差別化することができなくなるのです。
そこでどうすれば差別化できるのか、行き着くところがアートなのです。
美による差別化
感性は人によって違います。
それはAIなどが認識できない人間の強みでもあります。
クラフトやサイエンスはデータ化され、全員が同じ結論に陥りますが、アートだけはその社会でも差別化できるものなのです。
だから、美意識を磨くことは、ビジネスにとってなくてはならないものになっていくのです。
もちろんクラフトとサイエンスも必要であり、それがなければ競合よりも圧倒的に不利です。
だから、それを持った上で美意識というものを磨いていく必要があります。
僕個人的には、人生も似たところはあると思っています。
実感としての経験値(クラフト)と知識(サイエンス)そして美意識(アート)を全て磨いていくことが、人間としても必要なんじゃないかと。
それをバランスよく磨いていくことが成長だと思います。
僕も磨き続けたい。本当に。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
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今回の記事はこの本の要約みたいな感じです!
最後まで読んでいただき誠に感謝です!
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