君子の心構え。儒教とは。ざっくりと解説してみました 

子の曰わく、

学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。

朋あり、遠方より来る、亦た楽しからずや。

人知らずして怨みず、亦た君子ならずや。

ー『論語』ー

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儒教と聞いて何を思い浮かべますか?

うーん、孔子

中国の古い思想。

よくわからん。

そんな漠然としたイメージかもしれません。

今回は僕なりに「儒教」についてまとめていこうと思います。

よろしくお願いします。

儒教とは

儒教についてまずはウィキペディアから(笑)

東周春秋時代孔子によって体系化され、周公の古えの君子の政治を理想の時代として祖述し周礼を保存する使命を背負った、の道を実践し、上下秩序の弁別を唱えた。その教団は諸子百家の一家となって儒家となり、(支配者の)による王道で天下を治めるべきであり、同時代の(支配者の)武力による覇道を批判し、事実、その様に歴史が推移してきたとする徳治主義を主張した。その儒教漢代、国家の教学として認定された事によって成立した。

つまり儒教とは、国を治めるための思想体系のことです。

そのために武力や戦術ではなく徳こそが国を平和にすると説いたのです。

そして経典として使用されたのは『六芸』と呼ばれる6冊の書物。

『易』・『書』・『詩』・『礼』・『楽』・『春秋』。

後の朱熹という人物がここにさらに四書を加え、四書五経としてまとめました。

四書とは、礼記を分けた『大学』『中庸』それに『孔子』と『孟子』です。

一般的に日本で言われる儒教の形になったのはこの朱熹の時代からみたいですね。

これらの書物から、徳のある君子たちの先例を学んだのが儒教ということです。

では実際、「徳のある君子」とはどういう人を指していたのでしょうか。

儒教における5つの徳「五常

儒教のさす君子とは、5つの徳「五常」を実践し、

父子、君臣、夫婦、長幼、朋友の5つの人間関係

(五輪と呼ばれる)を維持できる人のこと。

そういった君子が治める国家は平和につながるとしました。

では5つの徳、五常とは何かというと

仁、義、礼、智、信

の5つです。武士道と被る部分も多いので、簡単に説明しようと思います。

(詳しく知りたい方は武士道の解説でもっと詳しく書いたのでそちらを参照してください!)

https://mutinochi.com/entry/2018/10/02/235843/2018-10-02-%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%ae%e8%aa%87%e3%82%8a%e3%82%92%e5%8f%96%e3%82%8a%e6%88%bb%e3%81%9d%e3%81%86%ef%bc%81%e3%80%8c%e6%ad%a6%e5%a3%ab%e9%81%93%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%af%e4%bd%95/

仁とは

孔子を最高の徳目としていました。

仁とは人を思いやる心。愛や慈悲の考えに近いです。

君子とは、国民を思ってその立場に立ち、思いやることのできる人なのです。

義とは

も仁に並ぶ最高の徳目とされました。

義とは、利欲にとらわれず正義を貫くことです。

理性ある人間として取るべき行動を指します。

君子は悪を認めず、正義を貫ける強い心を持った人なのです。

礼とは

とは、仁を見える形にしたものと言われます。

すなわち、礼儀作法のことです。

昔の優れた君子たちの行動を具体化し、

日々の生活に落とし込むために徳としておかれたのでしょう。

君子としてあるべき姿を示したのです。

智とは

は知識のことです。

学問に励むことも、君子の徳とされていました。

徳は完成するものではありません。

いつまでも磨き続けていくことが必要なのです。

信とは

は信頼のことといっても良いでしょう。

武士道でいう誠に近いです。

約束を守り、誠実であること。

君子はどんな時でも裏切らない信頼できる人なのです。

まとめ

まとめると、儒教とは、

を高め、人間関係を善くし、

人の上に立って平和的に治める

君子に近づくための思想です。

今でもビジネス書とかの題材によく使われるのも納得ですねー。

企業も小さな国。平和的で徳のある上司の下で働きたいですもん。

僕も徳を高め、君子と呼ばれるように精進したいと思っております。

最後まで読んでいただき誠に感謝です!

参考図書・資料

論語 (岩波文庫 青202-1)

論語 (岩波文庫 青202-1)

大学・中庸 (岩波文庫)

大学・中庸 (岩波文庫)

孟子 (岩波新書)

孟子 (岩波新書)

武士道 (PHP文庫)

武士道 (PHP文庫)

武士道 日本人であることの誇り

武士道 日本人であることの誇り

儒教 – Wikipedia

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